今回は投資詐欺の基本的な構造と見分け方をお伝えします。
儲かる投資話は魅力的に感じることもありますが、まずはいくつかのチェックポイントを軸に冷静に判断しましょう。
こんな方におすすめ
- 投資で儲けようと考えている方
- 投資ビジネスに勧誘されている方
- 絶対に自分は詐欺に合わないと思っている方
Contents
「絶対に騙されてはいけない」投資詐欺の基本的な手法と見分け方とは?
今回は若い人がハマりやすいピラミッドスキーム(ポンジ・スキームとも呼ばれています)を主に解説します。
1つずつ見ていきましょう。
年利10%以上
投資は一般的に最大でも年利10%、年利5~9%が現実的と言われています。
投資の神様と呼ばれているウォーレン・バフェットでも年利21%です。
しかし、投資詐欺でよく使われるのは「月利20%」のような表現です。
本当に月利20%となると5ヶ月で2倍になります。
複利も利用できると考えると約4ヶ月で2倍になる計算です。
残念ながらそんなに儲かる投資は存在しません。
師匠に会わせる
勧誘される多くの場合、「師匠を紹介します」と言われます。
この師匠が言っているのだから安心できると錯覚してしまいます。
しかし、①その「師匠」もグルであるか、②本当に騙されているかのどちらかです。
「嫌な思いはさせない」「あなたのために言っている」「今回は特別に」は決まり文句ですので、
典型的なパターンの1つだと思って気をつけて下さい。
「新しい仕組み」だとアピールしてくる
しかし、それでも騙されてしまうのは「新しい仕組みを開発した」などと言ってきます。
人類がお金を扱い出してから、投資は数百年以上存在しますが、
新しい「仕組み」が今この時期に生まれることは無いと考えてよいでしょう。
こちらの本の233ページでも紹介されているの読んでみてください。
最初の一定期間は儲かっているように見える
投資を始める際に、お金を預けてから必ず一定期間は儲かっているように見えます。
最初からお金がなくなったら詐欺だとすぐにバレてしまいますし、口コミなどですぐに広まってしまいます。
なので多くの人を勧誘する為にも、最初は儲かっているように見えます。
儲かるという情報が広まり、参加者が増えた段階で、消える(「とぶ」という言い方もしますね)ことがやり方でしょう。
他人を入会させると自分に数%入る仕組み
大元は、参加者を増やすことを考えています。
自分たちが何もしなくても参加者が自動的に増える仕組みといえば、紹介制度ですよね。
紹介者が入るごとに数%アップ、ランクがアップなどでしょう。
しかし、紹介したところで一番儲かるのは大元です。
これは大元とwin-winではなく、一方的に利用されているだけです。
早く入会するように強く迫ってくる
こちらも前述したとおり、儲かっているように見せる期間に入会してもらう必要があるため期間を決められたり、入会を迫られたりします。
もちろん、投資は早く始めるに越したことはないのですが、焦る気持ちを抑えて冷静に考えましょう。
また、早く入会した方がメンバーのピラミッドの上になるからその分紹介料も増えると言われます。
これも基本的な構造のひとつですので覚えておきましょう。
証券口座がよくわからない業者
入金先の業者のホームページが無かったり、運営会社の情報が載っていないこともよくあります。
このあたりはしっかりと自分で調べるようにしましょう。
また、運営サイトが外国語で、運営会社が外国だったりします。
「外国だから新しい仕組みなのか!」「外国では一般的なのか!」と勝手に解釈するのは危険です。
もし、トラブルが発生したら外国の会社とやりとりができますか?
「グローバル」ビジネスとアピールしてくる
僕も数回ほど実際にあったのですが、「グローバル事業を展開しているからぜひ参加してほしい」や、
「ヨーロッパ事業を担当しているから手伝ってほしい」と言ってくる人がいます。
この「グローバル」や「事業」という言葉は響きがいいんです。
しっかりとしたビジネスという印象を持ってしまいます。
しかし、内容をよく見てみると、ただのピラミッドスキームの投資詐欺であるといったことはよくあります。
TwitterやInstagramをやっているとそのような勧誘がしばしば来るのではないでしょうか?
スキームの紹介動画が手が混んでいる
そして、その事業の内容を動画で紹介しますと言ってくるのが基本的な流れです。
その動画のクオリティはかなり高かったです。
最先端で新しい仕組みを紹介するわけですから、そのような印象を持たせる為にもかなりお金をかけているのでしょう。
外貨(主にドル)で話をしてくる
外貨を扱う仕事をしている方や、海外旅行を頻繁にしている人でない限り、普段から外貨を扱う人は多くはないと思いますが、
海外のサイトで海外の会社が運営しているものであれば当然ドルを軸に話をされます。
「最初に1000ドル入金してください。それが半年後には2000ドルになります。」といったようにです。
ドルで話をされると新鮮に感じてしまいます。自分は新しいことに挑戦しているんだ!と。笑
最初は、日本円で始めることがいいでしょう。
暗号通貨・仮想通貨に投資
暗号通貨・仮想通貨自体が悪いものではありませんが、自分が理解していないものにいきなり投資することが危険です。
「バビロン 大富豪の教え」では、主人公のバンシルは馬に乗った人たちに声を掛けられ、
不慣れな馬のレースに賭けてしまい、持っているお金の全額(?)を失ってしまう場面があります。
しかし、その後に騙されたと気づくバンシルは
「非現実的な利益に目をくらませるな、理解していない商売には手を出すな」という教えを身に染みて感じることとなります。
自動売買ツールを使用する
FX、外貨、仮想通貨を自動売買ツールを使うという方法もあります。
そこで一番儲かるのは入金してもらった業者とツールを販売したアフィリエイターです。
一時的に儲かるものはあるかもしれませんが、長期にわたり儲け続けられる自動売買ツールは存在しません。
まとめ
これまでに紹介しました項目に当てはまる場合は詐欺の可能性が高いと考えられます。
早く稼ぎたい気持ちはわかりますが、1つずつ冷静に見極めましょう。
今後、騙されないためにもチェックポイントを知っておいて欲しいと思います。
騙されやすい人の特徴
簡単に稼ぎたいと思っている人
自分は引っかからないと思っている人
新しいことに挑戦しようと考えている人
慢心は一番の敵ですので、自分は大丈夫と思っている人こそ気をつけてほしいと思います。
新しいことに挑戦することは非常に大切なことですが、投資に関してはすぐに手を出せばいいというものではありません。
投資詐欺に合わないために
・年利10%以上はありえないと心得ておく
・自分が不慣れで理解していないものにはすぐに手を出さない
・投資ビジネスを紹介されたら、儲かる構造を考える
これまで紹介しました項目をぜひ心得ていただきたいと思います。
また、お金について学ぶには以下の本がオススメです。
第9章231ページ 金融詐欺の基本 の項目は若いうちに一度読んでおくべきだと思います。
途中で一部紹介しましたが、漫画版は非常に理解しやすいと思います。
子供、学生、大人、全ての年代の方にオススメです。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
今回は以上となります。ではまた。
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