どーも、すぐるです。
今回は「こうして社員は、やる気を失っていく」という本を紹介します。
特に若手サラリーマン向けに読んで欲しいと思います。
最近仕事に対してのモチベーションが上がらないなと思う方や以下にあてはまる方はぜひ読んでみてください。
企業の現場で起きている具体的な事例に対して改善策も提示されているので、そのような環境でにいる方には必ず響きます。
こんな方におすすめ
- モチベーションが上がらないのは自分に原因があると感じている方
- 会社に尊敬できる人がいないと感じている方
- やる気のない部下を持って苦労している管理職の方
- 今の組織に不安を持っている方
Contents
やる気ができないのは自分自身の問題ではない!?
大学生の頃に「モチベーションは上げるものではなく、上がるものだ」という言葉と出会いました。
それまでは、どうやったらモチベーションを上げられるだろうか?とばかり考えていました。
仕事では自分で目標を設定したり、意識を高く持ち、ライバルに負けないようにしようと心がけたり、
一方で仕事以外の場所でも、お酒を飲んで楽しんだり、休日にリフレッシュしたり、モチベーションを上げようとたくさんのことをしました。
しかし、やる気が出ないときは出ないんです。笑
その時に、やる気は「個人の問題ではなくて環境や仕組みの問題なのではないか?」
と、ぼや〜と思っていました。
そんな時に書店でこの本に出会い、読んでみると納得のいく項目ばかりで気づいた時には全て読み終わっていました。
この本を読むとやる気が出ないのは決して本人だけの問題ではなく、組織の仕組みが原因なんだとわかります。
ダメな組織に共通する5つの項目とは?
この本では「社員がやる気を失っていく上司」と、「組織が疲弊していく会社」という項目で「ダメな組織に共通する項目」が紹介されています。
その中から個人的に印象に残った項目を5つ紹介します。
みなさんの組織でもこんなことあるか考えてみてください。
仕事を他人に押し付け合う・失敗を部下のせいにする
サラリーマンであれば仕事の中には、雑用や事務処理などやりたくない仕事もたくさんあると思います。
やりたい仕事の他に、急に入った急ぎの仕事、上司から頼まれた雑用、誰かの代わりにカバーが必要となった仕事など。
めんどくさい仕事ばかりを押し付けられたらもちろんやる気はなくなりますよね。
さらに、その仕事が上手くできずに怒られても腑に落ちない時もあると思います。
「やる気ある?」と怒られてもそもそも仕事を押し付ける上司がやる気がない場合が多いのではないでしょうか?
反対に部下の仕事を横取りすることも同じ現象ですね。
せっかく頑張って成果を出したのにそれを上司の手柄にされたら嫌な気持ちになりますよね。
良い組織は、部下に成功体験を積ませる中で成長させ、ミスは上司が責任を持って対処する、そんな流れができていると思います。
そうすることでより強く成果の出せる組織になります。
まとめると、仕事を他人に押し付け合う・失敗を部下のせいにする組織文化は、
モチベーションを低下させる大きな要因となるので心当たりがないか振り返ってみてください。
会社に尊敬できる人がいない
この本では、「管理職が逆ロールモデル」という言葉で紹介されています。
目標となる先輩や上司はいますか?そのような人がいないのであればそれもモチベーションを下げる要因となる可能性があります。
「こんな人にはなりたくない」とおもってしまう先輩や上司がいると、その人と関わらないように仕事をするか、その人と関わる仕事はしたくなくなります。
数年後に自分自身の目指したい姿が近くに有るのと無いのでは成長度合いも違ってくるので、そんな時は思い切って環境を変えることも必要かもしれませんね。
長期的な展望を描けない
尊敬できる人がいないことと同じように、長期的な展望を描けないこともモチベーションを下げる要因となります。
この会社で長く働く未来が想像できなければ、目の前の仕事に身が入らなくなりますよね。
3年後にはこのスキルを身け、5年後には大きな成果を上げ、10年後にはこの役職につきたい、
といった年次ごとの目標や目指したいと思える姿が無いと成長度合いは低くなりますよね。
女性が出世しない
役員や管理職は男性が9割以上という会社が多いのではないでしょうか。
男性の管理職が多すぎると女性の意見が通りづらくなり、結果として女性が働きにくい環境になってしまいます。
SDGsの17項目のひとつに「ジェンダー平等を実現しよう」というものがあります。
しかし、ジェンダーギャップにおいては日本は主要先進国の中で最下位と取り組みが遅れており、
日本政府は、「2020年代の早いうちに、指導的な立場にある女性の割合を30%に」という目標を掲げていますが、10%前後と程遠い現状です。
男性、女性関係なく誰でも意見を言いやすく風通しの良い環境は、企業が生き残るためにも必要な要素ですので、
女性が出世しない会社はモチベーションを低下させており、企業力の低下にも繋がっているのです。
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いまだに長時間労働が美徳とされている
「若いうちは長い時間働いてナンボ」、「定時過ぎてからが本当の勝負」などという
長時間労働を良しとする根性論を一度は耳にしたことが有るのではないでしょうか。
これはもちろんモチベーションを低下させる大きな要因となります。
時間は無限に有るわけではないので、いかに限られた時間の中で最大の成果を出すよう工夫するかが求められる時代です。
自己研鑽に励んだり、ジムで運動したり、友達とご飯に行ったり、家族サービスをしたりと仕事以外の時間をいかに有効活用できるかが大切です。
長時間労働を美徳とする文化は企業力を低下させる非常に危険な要素です。
これからの時代に沿った理想の組織とは?
心理的安全性や組織心理学という言葉も最近よく聞くようになりました。
組織で働いている以上、心理的安全性はものすごく大切ですよね。
自分自身が組織に必要とされているという感覚や一緒に働いている人との信頼関係だったりと。
ビジョンや目的を組織全員で共有し、一人一人が自ら前向きに活動できることが組織として最大の力を生み出すのではないかと考えています。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
どうしたらモチベーションを上げられるばかり考えていましたが、マイナス要素を取り除くという考え方は斬新でかつ見直す必要があると強く感じました。
最近ではよく他責思考にしないで自責思考になるべし!なんて考え方が広まっていますが、ときには現実的な他責思考になる(環境のせいにする)ことでモヤモヤが晴れる時もあるのではないでしょうか。
もちろん、自分のモチベーションが高まらない原因を会社を理由にすることはよくないことですが、さまざまな研究や統計で明らかになっていることなのであれば、会社側は現実を受け入れて仕組みや風土を改善するべきですし、従業員としては思い切って環境を変えてみるべきかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた、すぐる。