どーも、すぐるです。
新型コロナウイルスの影響でこれからの社会や経済はどうなっていくのでしょうか?
さらに外出自粛や外国でのロックダウンが長引けば、
リーマンショックとは比べれないほど経済が停滞する可能性もある状況です。
先日、1年では収束しない可能性もあるとも報道されていました。
正直どうなるか全く予想ができません。
その「行動経済学 見るだけノート」を読み、「まさに今勉強しておくべき内容」だと感じたので紹介します。
Contents
こんな方におすすめ
- コロナ渦の中で今後の経済状況が不安な方
- 未来予測について学びたい方
- 経済学と行動経済学の違いを学びたい方
「行動経済学 見るだけノート」を読むメリット
「経済学」と「行動経済学」の違いが分かる
行動経済学はいま大きく注目されている学問です。
「経済学」は、人間の行動は合理的で無駄がないことを前提に捉えていることに対し、
「行動経済学」は、人間は常に合理的な考えをするわけではないという前提で、
人の意思決定のプロセスやどのような行動につながるのかを考えていきます。
また、心理学の理論を応用し、マーケティング、商品企画、
金融市場のリサーチやトレーディングに応用されています。
著者は世の中の短期の変化は「行動経済学」で、
長期の変化は「経済学」で考えるのがよいと主張しています。
難しい概念や言葉を理解できる
この「見るだけノート」の特徴でもありますが
ケーススタディ、具体例、イラスト、図、グラフを用いてわかりやすく説明されていいます。
プロスペクト理論、ナッジ理論、現状維持バイアス、
ハーディング現象、アンカーリング、サンクコスト、
ハロー効果、フレーミング効果、コンコルド効果、などなど。。横文字ばっかり。。。
FXや株のトレードや、マーケティングにもよく使われていますが、
一度聞いたことがあるけど、理解が難しかった言葉や概念もあるのではないでしょうか。
この本では非常にわかりやすく説明されているので理解しやすいと思います。
不況の中でも、情勢の変化を行動経済学で捉えることができる
例1
先日、「トイレットペーパーがなくなるのではないか?」
という噂が広まりましたよね。
結局デマだったということで、全て無くなるなんてことはありませんでしたが、
これは「インフォメーションカスケード」がもたらす、
「ハーディング現象」と捉えることができます。
また、1973年のオイルショック時に日本で発生した
「トイレットペーパー争奪戦」が紹介されています。
予言というか、歴史は繰り返すというか・・・
例2
行動経済学は政治にも現れます。
世の中が安定している時は、「このままでいいや」という現状維持バイアスが、
不況や不安定な時は、「このまま悪化するくらいなら新しい政党の方がマシ」という
損失回避傾向がはたらきます。
リーマンショック後の2009年の自民党から民主党(当時)の政権交代も
このような多くの人の感情が影響したのではないかと紹介されています。
他にも多くの事例が紹介されておりますが、
このように合理的では無いが、人間の思考のプロセスによる行動の原因を「知る」ことが、
大切なことでは無いでしょうか。
さらに、混乱する社会の中でも物事を冷静に捉えられるようになるのではないでしょうか。
まとめ
この本は最後に「行動経済学を学ぶと人生が豊かになる」と主張しています。
2019年秋に出版された本となりますが、
まるで今後の経済の状況のために書かれているのではないかとも感じてしまいました。
「行動経済学」と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、
まさに「今学んでおくべき学問」だと思っております。
少しでも興味を持った方は読んでみてください。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。
今回は以上となります。ではまた。